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好事例発表会のご報告

令和3年度の沖縄労働局委託事業の一環で、県内の介護・福祉事業所を対象に「雇用管理改善推進事業」を専門家として委嘱を受けコンサルを実施しました。

 

 

この事業は、沖縄県労働局が介護労働安定センターへ委託。センターでは支援するための専門家チームを編成して、県内20事業所を対象に令和3年9月から12月までの期間で、対象事業所へサポート専門家を5回派遣して雇用改善の取り組みを支援する事業です。

 

 

 

私が担当した事業所の一つは、沖縄県西原町で障害児発達支援と放課後デイサービスを提供している事業所littleデイジー様(合同会社デイジー)です。

 

 

littleデイジーURL : http://www.littledaisy2951.com/

 

今回支援したlittleデイジーでは、主に「キャリアパス構築」について支援を行いました。

合同会社デイジー代表の比屋根様は、職員の労に報いるため処遇改善加算の取得を希望され訪問初日から提案した施策を積極的に取り組み、約5か月間を熱心にキャリアパスの構築へ向けて努めていました。

 

支援に関わった私も、その情熱に応えるため全力で出来る限りのサポートを実践しました。

 

今回は、その甲斐あって「好事例」として委託先の「介護労働安定センター」より評価され、この度の代表の比屋根様の発表につながったものと感じています。

 

発表テーマは、「職員のバランスの良いキャリアパスの構築」です。

 

取り組んだキャリアパス制度の構築では、事業所内にエンパワーメントとワークエンゲイジメントを醸成することを主な目的に、次の制度や規程をアドバイスしながら作成しました。

 

・職能資格等級制度

・賃金規程の見直し(賃金テーブルの作成)

・人事考課制度

・教育制度の見直し

・就業規則の見直し

 

・福祉系ジョブ型雇用制度

 

バランスの良いキャリアパスとは・・・・・

バランスの良いキャリアパスとは、職員の責任、権限、処遇のバランスを整えることだと考えています。職員がモチベーションを下げる要因は、職務に対する責任、権限、処遇が不明確であると考え、責任の所在を明らかに示し、それに伴う権限移譲と処遇のバランスを整えました。

 

等級が上がれば職務に対する責任も重くなり権限も広がります。それに伴い処遇を上げて行く仕組みです。

職員に働きがいを感じてもらうためには、働く希望(will)、自分の強み(can)、自分の使命(must)について意識してもらうため、キャリアパスはそれを支援する仕組みを担うことになると考えました。

 

Littleデイジーのキャリアパスでは、職員のモチベーションを向上させ「働きがい」や「働きやすさ」を感じてもうためエンパワーメントとワークエンゲイジメントの醸成を目指し取り組むことにしました。

 

エンパワーメントとは、職員が自発的に成長できるように促す取り組みです。ワークエンゲイジメントとは、職員が仕事への没頭、熱意、活力といった心理的効果が満たされた状態をイメージします。

 

 

また、スキルアップを図るための研修計画をまとめ、人材開発を支援するため研修を勤務時間とみなし、費用を全額負担する制度も実施しています。

 

後日、比屋根代表へ連絡すると・・・・

 

「福祉・介護職員処遇改善加算Ⅰ」を自治体へ届け加算を取得したと聞き、安心しました。

 

また、同じく好事例として発表する事業所は、有限会社フィーチャー企画様の

「職員の主体性を育む階層別研修制度」です。

発表は取締役社長の伊波様。

 

その講評を「学校法人大庭学園沖縄福祉保育専門学校」校長の諸見里先生が担当する予定です。

 

県内の介護事業や障害者福祉事業を経営者の方々が参加してもらえると嬉しく思います。

 

第2部の基調講演では、榎本先生を講師に迎え

「評価をしない評価制度」の講演が予定されています。

 

しかし、沖縄県ではオミクロン株による新型コロナの感染拡大により「まん延防止重点措置」の指定を受けているため、開催が延期や中止になる可能性もあります。

 

 

参加を希望する場合は、介護労働安定センターまで連絡して下さい。

 

介護労働安定センターURL : http://www.kaigo-center.or.jp/shibu/okinawa/