「健康投資管理会計」を作成するメリットは2つあります。
1.内部機能:健康経営をより継続的かつ効率的・効果的に実施することができる。
従業員のワークエンゲイジメント、優秀な人材の確保、生産性向上などが期待出来ます。
2.外部機能:健康経営の取組状況について、外部と適切に対話することができる。
ESGの観点から「従業員の健康度が高い=企業の労働生産性やエンゲージメントが高い」という事実を投資家や関連
企業、顧客などにアピールできることにあると言われています。
経済産業省が「健康投資管理会計ガイドライン」を作成したことで、健康経営の目標指標が定量的に示すことが可能になり、健康経営に関する費用対効果が可視化できるようになりました。
「健康経営健康投資管理会計」を活用した健康経営のプロセスは次の通りです。
「健康経営健康投資管理会計」に取り組む上で重要なことは、健康経営戦略のシナリオをしっかり作成して図式で表し可視化することです。
投資額とは
健康の保持・増進を目的として投下された費用などのことで、外部委託費、人件費(内製的に生じた費用)、減価償却費、その他(健康経営を管理・実行するうえで内部的に計上される費用)
プロセス指標とは
健康経営の施策が有効かつ効果的に実施されたか確認する指標
・セミナー参加率
・情報提供資料の閲覧数
・残業時間数
アウトプット指標とは
施策を実施した結果、従業員の意識の変化や行動変容について確認する指標。
・食事の嗜好変化
・飲酒習慣の変化
・睡眠時間の変化
アウトカム指標とは
施策を実行した結果、得られた成果を確認する指標。
・要受診率の低下
・心身不調者の低下
・高ストレス者の低下
・アブゼンティーズムの低下
・プレゼンティーズムの低下
・ワークエンゲイジメントの向上
これらの指標をPDCAサイクルで回しながら評価・改善するようにして下さい。
2022の健康経営優良法人認定の評価では、評価・改善の取り組みが認定要件の必須項目になります。
今回説明したことを自社の取り組みの参考にして、評価・改善に活かして下さい。