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シンプルに生きる方法

シンプルに生きるとは、時間軸で物事を捉え思考することで効率的かつ効果的に生活することです。

つまり浪費する時間やエネルギーのムダ・ムリ・ムラを減らすことで人はシンプルに生き幸せで充実した日々を過ごすことができます。

多くの人は行動した結果が報われない時に「イライラしたり」、「怒ったり」、「落ち込んだり」、「モチベーションを下げたり」します。この場合、結果に執着するのではなく、行動に移す前のプロセスに集中すると問題解決の糸口を発見して、過度なストレスを抱えることが避けられます。

 

では、職場内の課題についてフォーカスを当て一緒に考えてみましょう。

1.シンプルとは・・・・・・

Simple Is Best!」シンプルイズベストという言葉をご存知ですか?日本語で「不必要なものはそぎ落としていく」という意味です。つまりシンプルな状態でいることが一番良いという意味です。

有名な絵画「モナリザの微笑み」の作者であるレオナルド・ダ・ヴィンチも私たちにこのような言葉を残してくれました。「単純であることは究極の洗練だ」。この言葉は、彼の作品に表現されています。

ダ・ヴィンチが天才と称された理由の一つは、彼の作品は特別な技法で描かれていることにあります。彼の残した作品と他の芸術家の作品には、決定定な違いがあります。それは「筆の跡がない」とこです。

通常、油絵は複数の絵の具を筆で重ねるため絵の具を濃く粘着力を増して描きます。しかし、ダ・ヴィンチは逆に絵の具を薄く伸ばし重ねたため筆の跡が残らないようです。ダ・ヴィンチが描く人物の肌は透明感があり、他と比べると明らかにその違いがあるようです。

ダ・ヴィンチが天才と称される理由は、シンプルでありながら独自の繊細な技法と緻密な計算で創造された作品が証明していると思われます。

 

 

私たちの身近にあるシンプルな物で言えば、「iPhone」です。

 

iPhoneApple創設者のスティーブ・ジョブズが開発したものです。彼はその開発でこのように述べています。「私たちはOSを探求してきた。OSのあらゆる部分を点検し、どうやったらシンプルに、そしてパワフルにできるか、同時に問いつづけた」。ジョブズもダ・ヴィンチ同様にシンプルを追及していたことが理解でいます。

2.シンプルに生きるとは・・・・・・・

シンプルに生きるとは=「事実を受け入れ、環境に適合する思考を整え、ありのまま生きること」

事実とは、実際に起こった事柄、現実に存在する事柄で自分の目と耳で確認したことです。

環境に適合する思考とは、環境と調和してしなやかに強かに賢く考えることです。

ありのまま生きるとは、自分と他人の違いを受け入れ寛容に生きることです。

 

過去や未来のネガティブで不確かなことを削ぎ、目の前にある事実と向き合いましょう。

 

3.シンプルに生きている人

みなさんが知っている有名な人では、瑛人(エイト)さんです。彼は常にシンプルです。

先日TVの「情熱大陸」に登場したときにも、自らを“ポンコツ”と称し、ギターも苦手で譜面も読めないことを明かしていました。そのかわり、人を惹きつける不思議な魅力を感じます。

昨年ヒットした「香水」は瑛人という存在を日本中に広めることになりました。

しかし一方で、このヒットが簡単には越える事のできない壁になったのも事実です。

次の作品が注目される一方、その期待から批判の的にもなりかねない。普通なら「香水」を越えるヒット曲を考えプレッシャーを自分に課すところですが、彼に気負いはまったくありません。

「一発屋と言われることもビビってない」と笑顔で話していました。

シンプルとは彼のようにありのままを受け入れ今をエンジョイしている人です。

 

4.シンプルに生きている人の5つの特徴

シンプルに生きる人には、5つの特徴があります。このように物事を思考すると誰でもシンプルに生きる事ができるでしょう。

① シンプルに生きる人は自分を受け入れています

 

背伸びをしたり、飾ったりせずダメな自分を認め、それを悲観せず受け入れ自分の存在を大事にしています。だから、失敗やミスをして落ち込んでも回復が早く必要以上に自分を責めないからストレスも少ないと言えるでしょう。

 

② シンプルに生きる人は他人の意見に振り回されず決断が早い

 

他者の意見に対して気にせず、自分のスタイルを守り行動する前に「やること」「やらないこと」が決まっています。自分のスタイルが生き方なので、自分が今できることに興味や魅力を感じ集中しています。それ以外は無関心で無頓着と言えるでしょう。一見すると「変わり者」と誤解されることもありますが、それも含め本人は気にしません。だからブレないとも言えます。

自分らしく生きるために次の事項を参考に他者と向き合いましょう。

・人には相性があるのが自然

・万人に好かれる人は存在しない

・嫌われる事は次へのステップ

・自分が何か悪い事をしたか確認する

・他人の要求に応えてもあなたを好きなってくれるとは限らない

・職場などでは言うべき事を言う人が結局は信頼される

・他人の課題を手放しムリなことは考えない(課題の分離)

・自分が思うほど他人はあなたに関心はありません

 

・嫌ってくる人をそのまま受け入れる

 

④ シンプルに生きる人は出来事をありのままに捉える

 

どうしても人は感情が邪魔をして負のエネルギーに反応してしまいますが、大切なことは自分の目と耳で得た事実を認め、感情で判断することを避けましょう。「出来ない自分」「責められている自分」の裏側に解決の糸口が存在しています。「では、どうする」を冷静に考えましょう。感情をコントロール出来る人は変に疑ったりせず、物事の本質を見極めることが可能になり誰もが気付かないアイデイアや発想で、人を惹きつける魅力を持っています。

 

5.シンプルに生きる思考とは

複雑な人間関係や問題を解消するためには、シンプルに次の5つを受け入れ考えましょう。

 

① 課題を分離する

課題の分離⇒互いの課題を整理して⇒受け入れる

 

多くの人の悩みは人間関係のもつれが主な原因と言われています。ここで重要なことは、課題の分離です。

物事には自分で解決できる課題と他者(自分以外)で解決する課題が存在しています。

人の多くの悩みは、他者の課題を自分の課題として捉え「イライラ」したり「落ち込んだり」しているのです。この場合、現状を整理して課題を分離することにより多くの悩みは解消できます。

 

「課題の分離」は人間関係をシンプルに捉えて、自分のやるべきことが理解できる考え方です。

 

② 価値観を受け入れる

価値観⇒変わるものを知り⇒受け入れる

 

世の中の多くの価値観は時代の変化で変わります。また、人の価値観は生まれた育った環境、文化、習慣、性格、思想、宗教などでも変わります。その異なる価値観の違いを受け入れることです。

 

多くの価値観を受け入れると、人は寛容になり素直に事実を受け止めシンプルに物事を感じ取り、適切に判断することが出来ます。

 

③ 他者とのコミュニケーションを受け入れる

コミュニケーション⇒互いの違いや存在を理解して⇒受け入れる

 

人はコミュニティーの中で成長します。コミュニティーの中で交わされるストロークから「心の栄養」や「愛」を得て人柄を形成します。

自分も相手も傷つけない上手な自己表現のために、大事な考え方があります。

それは「I am OK, you are OK.」という思考です。

 

ストロークとは・・・・・

「自分はここに存在していい」という自尊感情の原点であり、「私は明日に向かって生きていける」という自信の基になるものです。このような関わりを「ストローク」といいます。

人は生まれて親からストロークを受けて心を育みます。頬ずりやハグ、頭を撫でてもらったり言葉以外の体感するストロークもあります。

人は他者から存在を認めてもらうことで安心感や存在感を実感します。

 

私たちの日常的なストロークは、挨拶です。「おはよう」「こんにちは」なども互いの存在を確認することもストロークのひとつです。また、「ダメ」と叱ったりすることもストロークです。子供が親の関心を引くためにわざと過ちを犯して見せることも、ストロークを欲しているからです。

 

 

このように人はストロークを常に必要としています。人間が生命を維持する上で水や空気を必要とするように、ストロークは心に必要不可欠なものです。

 

コミュニケーションスキルを磨くストロークの手法は、自己肯定と他者肯定を実現することです。

自己肯定感とは「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。

 

一方で他者肯定感とは、他者を肯定する感覚です。「あなたはそうなんだ、それでいい」と思う気持ちです。

つまり、「I am OK, you are OK.」とは互いの存在や違いを認め否定するのではなく受け入れるコミュニケーション

手法です。

 

 

ザー・テレサの言葉に「愛の反対は憎しみではなく無関心です」と教えています。

無関心とは、関心を持たないこと、興味を持たないことです。

 

つまり他者の存在を否定していることになります。

コミュニケーションをシンプルに捉えると、次の3つのストロークで構成されています。

バーバル : 言葉によるコミュニケーションの方法です。

ノンバーバル : 言葉を用いないコミュニケーションです。(ほほ笑む、アイコンタクトなど)

 

スキンシップ : 相手との接触を伴います。

 

④ 多様性を受け入れる

多様性⇒他者の違いを知り⇒受け入れる

 

先に説明した「価値観」を受け入れることが出来たら、多様性も受け入れられるようになります。人は違って当たり前、また、いろんな個性があります。

「この人変」「変わった人」「普通じゃないよね」・・・・・

逆に「普通って何?」多くの人は「自分は普通」だと思っていると思いますが・・・・・・

 

それは勘違いかもしれません。

 

では、「普通って何?」と問われると、困ってしまいます。普通という概念ほど曖昧で理解不能なものはありません。

 

「普通」という曖昧な基準に寄せて生きようと努力するあまり自分を偽り、窮屈なルールを自分に課して心を病み、生きる意味や目的を見失い、人を信じられなくなる人を多く観て来ました。

普通という概念を取り除くと多様性を受け入れることが出来ます。

 

人はみんな違って当たり前、個性があるから面白い、多くの個性を受け入れると視野が広がり今まで窮屈な環境から解放されシンプルに人を受け入れることが出来ます。

⑤ 感謝を受け入れる

感謝⇒足るを知る⇒受け入れる

 

感謝の心は人の価値を高め魅力的な人へ変貌します。

日常でよく使う「すみません」を「ありがとう」に変えるだけで、他者へ与えるイメージが変わります。「すみません」は、日本人なら誰もが何気なく使っている言葉です。

「すみません」は、謝罪、感謝、依頼する時に使う言葉ですが、「ありがとう」「ありがとうございます」と言われる方が相手は喜ぶと思います。

 

「足るを知るは富む」という言葉をご存じでしょうか?

「足るを知る」とは、「既に十分満足であることを知っている」という意味があります。

人はもともと欲深い生き物で、自分の都合のいいように解釈して要求します。

しかし、シンプルに感謝を受け入れることの出来る人は、何気ない平穏な日常に感謝しています。

衣食住に恵まれ災い無く無事に過ごせた一日は、当たり前ではない事を知っているからです。

 

このように、何気ない日常に感謝する心が芽生えると、すべてが喜びとなり、心も明るく、また他とも調和し幸福感を感じられます。

 

Open the Eyes of Your Heart・・・・・・」

あなたの心の眼を開いてください・・・・・

 

 

このようにシンプルに世の中を俯瞰して常に自分の心の眼を開くと、

人は幸せになります。