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インタビュー報告

有限会社 三崎工業 代表取締役 知念 秀明様インタビュー

 

今年、経済産業省が発表した健康経営優良法人2020(中小規模法人部門)認定は、県内中小企業は13社でした。最近では中小企業においても「健康経営」に取り組む企業が増えつつあります。しかし、県内は健康経営優良法人認定を受けている企業が、まだ少ないのが現状です。その中で2年連続で認定取得した県内のトップランナー企業である「有限会社三崎工業」様を訪問しましたのでご紹介いたします。

 

代表取締役の知念秀明様とお話をさせて頂きました。

 

 

創業は昭和48年、先代の時代から掲げられたスローガンに「働くこと、学ぶこと、健康なことが、最高の財産」と記されていることから、以前から従業員の健康づくりには力をいれており、健康経営の基本的な考え方を創業当初から意識して活動されていました。また、その決意は経済産業省の施策である「健康経営」とマッチしたことから、健康経営戦略のレールの上を政府が定めた評価基準に従い走ることは、これまでの経緯とこれからの企業経営を考える上で「理にかなった」取り組みと知念氏は話されていました。

 

 

2019年に県知事から「がんじゅうさびら表彰」を受け、同年日本健康会議から「健康経営優良法人2019(中小規模法人部門)」の認定を受け県内建設業では初めての認定で業界内でも高く評価されました。

 

2019年「がんじゅうさびら表彰」

現在の課題は、「喫煙率減少」へ向けた取り組みと話されていました。これまでの取り組みでも従業員のヘルスリテラシーが向上し、喫煙率は減少していて手ごたえを感じているようです。早くから受動喫煙に向けた取り組みをはじめ、施設内を全面禁煙にして「沖縄県禁煙施設認定推進制度」の認定を受けています。

2020年の認定証


 

従業員は現在13名で、ひと際め目立つ存在が、「女性従業員」です。他の男性職員と一緒に現場で働いています。最近では女性の雇用創出が進む中、それも建設業は男性の職場とイメージされがちですが、女性の特性を活かした雇用環境を整え実践しています。女性の雇用創出においても県内のモデル企業として魅力を感じます。

 

これまで職員の健康維持・増進を目的に会社で費用を負担して、スポーツジムを利用していましたが、気軽にいつでも体を鍛えられるように、事務所2階のスペースにトレーニングマシンを設備。仕事の合間に利用できるようにしています。

 

 

 

代表取締役である知念氏は、健康経営についてこのように語っています。

 

「中小企業にとって社員の健康は社会の土台にも関わる大きなテーマ。全社員で取り組み出来ることから始めること。さらに宣言書などを掲げ全員に意識を徹底させることが大切です。当社としても、今後とも健康に関する最新情報や知識をいちはやくとらえ、2040年沖縄県長寿世界一に向けてあらゆる取り組みをして行きます」と力強く志の高さを感じました。

 

 

 

年度末の忙しい中、快くインタビューを受け入れて下さり感謝いたします。

 

お会いできて嬉しく思います。